平見翠玉

悩み事なんて白髪みたいなものいつかは抜けるカットすればいい

星空は他の町でも見えるけど私の星空は我が町

海の無き街の書店で海の香りする詩集を買う

戸惑っても悩んでも暮らしは続く本当の我会う旅続く

泣いても地球は自転し公転する前へ進んでいこう

君の隠した悲しみを我におくれ溢れ出した喜びをおくれ

施設へと行きたくないと泣く父を抱き泣き私もう限界と

悲しいとき嬉しいとき涙は出る身体と心で叫んでみたい

夜空に驚くほどの月が出て君と会えない時間を思う

子供の頃夢に見た赤い屋根の家ささやかな幸せがあればいい

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