平見翠玉

誰も老人を経験していないやがて可笑しき老年期入る

月夜半分闇夜半分良いことも悪いことも続きはしない

取り戻せない時間をもう一度覗いて観たくなる年と共に

私達は時間の器あらゆる命に等く流れる掟

絶望の後にしか希望は来ない行ったり来たり神の恩寵

毎日が無事に過ぎていく奇跡なり天災は地球の怒りか

想定外ばかりの人生以外と自分と他人は繋がっている

世界は広いのに自分の居場所は限られるこれも運命か

内面は複雑で奥深きもの多様性と価値観は別

月が見えない夜でさえ星は輝き心には光ありて

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