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根津耕昌

糸手繰りどこまでもゆくその糸がたゆまぬやうに飛ぶ鳥がゐる

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投票の多い作品

20

題『傘』

「どの傘に当たって落ちるつもりなの？」「少し淋しい人のところに」

19

題『海』

海だった場所に建ってるビルたちの隙間を泳ぐ都会の魚

18

題『夏（テーマ詠）』

仰向けになって最後に見たものを抱きしめて逝く八日目の蝉

17

題『箱』

まだ熟すことを知らずに箱詰めにされたトマトの青いため息

17

付句『生き方を教えてほしい』

「生き方を教えてほしい」アレクサは『生き方とは』と辞書を引くだけ

17

題『水』

さわやかにレタスがはじく水滴はころころ揺れて夏の朝食

17

題『熱』

足裏に太陽の熱感じつつ砂浜歩く夏の湘南

17

題『決』

手のひらの線で運命決められてたまるもんかとこぶしを握る

16

題『汗』

手を伸ばし抱っこをせがむ君の背に光る汗ごと抱きしめる夏

16

題『虹』

やわらかいあなたの呼吸で満たされたシャボンに浮かぶひとときの虹

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