梅鶏

梅鶏

消毒を踏み込んで行く鶏舎まで続く道にも春の香のする

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梅鶏

Type-Cの差込口に上下など無くて荒野に寝転べば虹

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梅鶏

人からはよく見られたい月曜の子らは小さな嘘を混ぜつつ

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梅鶏

箪笥から衣類を次から次へ出す怪獣はいま午睡の最中

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梅鶏

箪笥から衣類を次から次へ出す怪獣はいま午睡の最中

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梅鶏

置き場所をいちいち決めてない姉が今も探している家の鍵

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梅鶏

サンタへの手紙を代理でサンタへと届ける仕事を担う私は

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梅鶏

老いる手を見ずに逝きたる人の手に重ねていたい老いてゆく手を

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梅鶏

まだ力加減を知らぬ子のように雪の重なりゆく祖母の町

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梅鶏

ヒールパス 朝日はいつも東から昇る私が見ていなくても

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