海紀亜    海紀亜
            海紀亜    
            海紀亜    寝息だけが電波に乗って二十五時 確かにあなたは存在するのね
            海紀亜    一言も嘘を吐いてはいないのにどうしてそんなに残酷なんだ。
            海紀亜    くるくると 括る 苦しみを比べる 狂わせようとする苦労話
            海紀亜    「大丈夫」嘘を見破ってほしくて 表情筋は計算通りに
            海紀亜    今晩も2分半の夏を奏でる なくしたひとの代わりではなく
            海紀亜    私からは意地で恋人と呼べないが 電話越しにも欠伸がうつる
            海紀亜    「誰よりも1番好きだよ」「私もよ」 2番や3番には負けないわ。
            海紀亜    ツナ一鉢ニ鉢ひとはちふたはち ネイピア数はツナ缶の味
            海紀亜    