澄水

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山眠る裸の樹樹を寒月が照らしているか耿耿として

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ままならぬままにしようとてままならぬ弥陀の御心ついて行くだけ

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マスクして手洗いもして結局は変異するからウイズコロナで

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死ぬ時は死ぬるがよろし念仏を信じる者は南無阿弥陀仏

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冬籠り炬燵に入り蜜柑喰ふ外は雨降る猫と一緒に

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満月の卯餅つく正月のついたお餅は善哉にして

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丸い月冬の夜空に昇りたり裸の樹々に影を作って

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散りながら山茶花と伴暮らします寒に入る日春がくるまで

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経済の動物たちを悼みつつお昼ご飯に吉野家に行く

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グリーグの「朝」で目覚める毎日は森奥深くいぶき溢れる

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