窓を開け頬を撫でてく風があり一瞬赦しを得たと思えた

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無花果の青き実は成り膨らんで記憶の中の罪に重なる

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胃の反乱受けてボトルを持参する古びているが色はホワイト

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ブラックの苦さに慣れて流し込むコーヒー理不尽飲み込むように

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始発への階段登るその足で諦められない夢へ乗り込む

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哀しさと嬉しさ詰めた袋乗る秤の目盛りは微かに揺れる

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夏至の陽は空に光を伸ばしつつ折り返してゆく夜の帳を

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若き日の迷いは神に愛されて正解などはつまらぬものと

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工事中いつの間にかに柵は取れ登った階段土手なびく花

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洗脳が解けて答えはシンプルと盥で洗濯一汁一菜

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