だいだい だいだい
だいだい
だいだい ボーナスの出る三月が辞めどきと爪を研ぎおり外資の我ら
だいだい 巳の刻にのそり起き出す夜行性くちなは年の中年われは
だいだい 渚へと軽トラックを走らせて日が沈むまで海のヴォカリーズ
だいだい 負けるのが怖いサーブが打てなくてある日あなたを失っていた
だいだい 鳩が皆こちらを向いて飛んでくる このまま行っていいのだろうか
だいだい 今日挑む壁は今日しか登れないヤンヤの四肢は天空に伸ぶ
だいだい 挟まれて急につまづき落ちてゆくピクトグラムが一番痛い
だいだい 夕方のロンドン夜中のニューヨーク仕事は時差をまたぐものなり
だいだい 