だいだい だいだい
だいだい
だいだい 気が強いふりをしている弱虫が運動場の北隅にいる
だいだい 感情にグラデーションがない子らの「嫌い」は「死ね」となることごとく
だいだい ライバルは女じゃないと知っていて甘い香りを足首に盛る
だいだい 強きものは鬼のパンツとフライパンそれくらいしか要らない平和
だいだい 君の夜は我の朝でおやすみは地球を半周回って届く
だいだい 切り身しか触れぬ我に微笑みて器用に開く彼の右手は
だいだい 四ドルで視点をひとつ手に入れるクルーグマンのコラム読みたし
だいだい ぐらぐらと揺れる奥歯をもてあそび運を試しているのか、君は
だいだい 