はじめ

はじめ

姉の名のふりかけあること嫉妬して拗ねた紫色の思い出

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はじめ

死に触れて帰り道には腹が鳴る生きるというは腹が減ること

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はじめ

メドゥサの頭の如き寝起きの娘(こ)「鏡よ鏡」で乙女に成りゆく

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はじめ

鮟鱇の甘い誘いに捕まって喰われてもいいどうせ死ぬなら

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はじめ

「どうしよう?」子の不登校 尋ねしは 使わぬランド セルと亡き母 

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はじめ

梅粥をゆるりと運ぶ銀の匙母の命を永らえてくれ

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はじめ

「さよなら」と 手を振るワイパー 暗い雨 君との別れを 予告している

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