ふにふにヤンマー ふにふにヤンマー
ふにふにヤンマー
ふにふにヤンマー 檳榔のま紅き口でマンションの非常階段に名を問はれをり
ふにふにヤンマー 鉢巻の左右に蝋燭捩じ込んで白装束で配る新聞
ふにふにヤンマー ジェラートにスプーンをあててゆっくりとしづむはやさでもうすきみたい
ふにふにヤンマー デモ隊の中に濡れゐる老人の耳には飴の色の補聴器
ふにふにヤンマー バスク風チーズケーキを出すシェフを「焦げても平気」と祖母は励ます
ふにふにヤンマー 背を合わせ闘う夢のなかずっと肩甲骨をこすりつけてた
ふにふにヤンマー 三十年経ちて子らみな巣立ちゆき ひばり団地の静かなる朝
ふにふにヤンマー ぱんやさんやめてからすのCDやさん こわくてしなものならべてません
ふにふにヤンマー 