ふにふにヤンマー ふにふにヤンマー
ふにふにヤンマー
ふにふにヤンマー 季節ごと旅先ごとの押し花に母は短き文を添へたり
ふにふにヤンマー 禁猟の終わりを知らず飛び跳ねる仔鹿のように見えたそうです
ふにふにヤンマー ゆきちがふひとに彼の世のひとのややまじりゐたれり此の宵祭
ふにふにヤンマー オイミャコンひとりでまもる鼓笛兵くちびるさけてもらつぱをならす
ふにふにヤンマー 側転で海に飛び込む島の子の逆さに振れば溢れ出す夏
ふにふにヤンマー 寺山の柱時計がふいに鳴る母横抱きに探すおとうと
ふにふにヤンマー ぱんやさんやめてからすのCDやさん こわくてしなものならべてません
ふにふにヤンマー 臥す母に朝餉の匙を運びつつ知らず左の手を重ねをり
ふにふにヤンマー 