ふにふにヤンマー ふにふにヤンマー
ふにふにヤンマー
ふにふにヤンマー ホッピーを焼酎で割るホッピーを割ったとわからぬところまで割る
ふにふにヤンマー 盲目にて髪より妻を撫でゆけば妻のかたちのあらはれいでぬ
ふにふにヤンマー 遺されし痛みは熾火の如くあり絶やさぬやうに手を合はせ生く
ふにふにヤンマー 血の色を重ね立ちゐる鶏頭の先の彼岸に子規は微笑む
ふにふにヤンマー 醒めゐれば気近く揺らふ月影の蒼きに猫は眸を見開きぬ
ふにふにヤンマー 二度会えば十分でしたこんなにも寂しいひとは見つけあうもの
ふにふにヤンマー ちょっといい蒲鉾を雑に切ったあと板を毟って二合ほど呑む
ふにふにヤンマー 寒水にひた柳葉を研ぎゆけば雪げどもなほ鉄の香の立つ
ふにふにヤンマー 