ふにふにヤンマー ふにふにヤンマー
ふにふにヤンマー
ふにふにヤンマー 抱かれねば生きていかれぬ幼生に人が産まれることのやさしさ
ふにふにヤンマー 神様の手の決定稿取り上げろブザービーターはまだ宙にある
ふにふにヤンマー もう僕は悪い言葉も使えるし悲しい話も泣かずに聴くし
ふにふにヤンマー 居酒屋の赤提灯は誘蛾灯虫を集めて千鳥に変える
ふにふにヤンマー それぞれを受け止めて水は「掻いてみろ」「進んでみろ」と語りかけくる
ふにふにヤンマー 夜半越えて凱歌は尽きず馬乳酒に浮かぶ天狼ひと息に干す
ふにふにヤンマー 東征の凱歌に交わす盃の馬乳酒は濃く鷹を映せり
ふにふにヤンマー 春風に奪われてもいい一面の綿毛の中に帽子を投げる
ふにふにヤンマー 