まちこ

まちこ

ブランコが春の季語だと知ってから秋は一層寂しく揺れる

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まちこ

伝説の短歌のレシピが届いたどうやら言葉ではないようだ

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まちこ

今日は心を裏返しに着て生きてみたたまには悲しみにも風を

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まちこ

目も鼻も口も耳もない自画像を描いたら誰だかわからなかった

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まちこ

矢継ぎ早に生まれる詩情発光する孤独に傷つきながら生きてる

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まちこ

冬晴れの空父のよう母のよう誰も死んでいない空のよう

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まちこ

ギブアップ言えてたら俺の肋骨は今でも左右同じ本数

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まちこ

君が星々を落としていく僕が拾い集める文化祭後に

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まちこ

わたしの死体が歩いている昔なくしたサンダル履いて笑ってる

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まちこ

バスタブにあなたの骨を沈めたら裸の私も溶けて出逢える

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