みゆきち

みゆきち

ゴロゴロとキャリーバッグが遠ざかる 君が帰った。雨音が強くなる。 

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みゆきち

夏のよな陽射しの中で まっさらの「冷やし中華」がはためき誘う

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みゆきち

ひさかたの光溢れる談話室 マスクの中にも笑顔こぼれて

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みゆきち

いつの間に入っていたか籠の鳥 寒冷紗の中蝶が舞い居り

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みゆきち

あの帯は帰省だろうか 気をつけて。此処に来ちゃ駄目病院の夜

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みゆきち

駆け出して転んで泣いて泣き止んで誰かを見つけまた泣きはじむ

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みゆきち

理不尽をやっとの笑顔で受け流すスマイル0円心を削る

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みゆきち

夜半過ぎ雨が上がった 新しいベッドメイクが次の人を待つ

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みゆきち

裏路地の棲む人の無き一軒家ただひたすらに薔薇咲き誇る

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みゆきち

訥々と問わず語りの家族歴目線の先の仲良し家族

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