カンナ

カンナ

枯れてゆく紫陽花に施す手は無くて雨の代わりの涙落とすのみ

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カンナ

夕闇を待っているようこの時間忘れたものなど思い出してる

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カンナ

五七で世界を少し切り取れば掌に乗る硝子玉のよう

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カンナ

現実を知らせる雨が降りだしてコンクリートの床に落ちてく

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カンナ

幸せの暮らしの形知らずとも今日も1日呼吸続ける

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カンナ

紫陽花は日陰に逃げること出来ず炙られてゆく灼熱の火に

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カンナ

掴めないラップの端を見失い透明人間みたいな私

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カンナ

気付いてと景色が私に触れる時言葉与えて切り取り歌に

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カンナ

ハルジオン貧乏草の名受け流し風にそよいで凛と咲いてる

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カンナ

ハルジオン貧乏草の名負けないで風受け流し凛と咲いてる

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