カンナ

カンナ

紫陽花の緑の蕾目をやればまだ生きられるきっとそこまで

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カンナ

幸せの断食に似て哀しみは喜ぶ力溢れさせてく

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カンナ

目に見えぬ虚数のような哀しみはないものとして今日もニュースを

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カンナ

哀しみが咲いてる花に気づかせて心震わす皐月半ばに

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カンナ

散る花を拾い集めた午後でした夢を見るならそういう夢を

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カンナ

悪かったうたは全部が痛みだと書いて気づいた愚かな私

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カンナ

人生の痛みをうたって聴かせてよそれが私を軽くするから

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カンナ

常識の荷物が重いそんな時肩から降ろし一人五七

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カンナ

車乗る歩く速度で見る景色心に浮かべ目を閉じてゆく

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カンナ

警察署入口棒持ち立っている微動だにせず警察官や

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