ケタクマの父 ケタクマの父
ケタクマの父
ケタクマの父 再雇用 新しい春昨日から 走る君達 僕は歩くさ
ケタクマの父 いつもの朝いつもの電車 決意あらた 隠居に備える 再雇用の春
ケタクマの父 コッコッコッ 田んぼを啄むカラス達 芽吹いた春の 元気取り入れ
ケタクマの父 春なのに 真夏の様な紫外線 恥ずかしながら 日傘で散歩
ケタクマの父 メイチカは 六十五年の幕を閉じ 銀座ライオンに 名残の行列
ケタクマの父 年度末 いつもの電車 定年の日 季節外れの 満開桜
ケタクマの父 冬過ぎて 月は上弦上機嫌 名残を惜しむ 大三角星
ケタクマの父 見上げれば 桜の向こうに 青い空 黄色いボール 学童の声
ケタクマの父 