パパ猫

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白雲は空の孤独を癒してる蒼さだけでは耐えていけない

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蝉ひとつ秋風に鳴く哀調の一人芝居のカーテンコール

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ひるがえる梢は陽射し反射して夏の真昼のイルミネーション

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奔放に心は世界放浪する信号待ちでハバナの港

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保育園お散歩途中のあぜ道でレンゲを編んだ遠い遠い日

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お産婆に取り上げられし我なれば故なく思う強いはずだと

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初めての駅で降りればエトランゼさまよう風に吹かれて歩く

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幼き日家族と暮らしたアパートは何処に行ったか大きな道路

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散歩道オリーブの木を見るたびに思い出すのは二十四の瞳

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朝焼けに五分のさんぽ秋の風ほほを撫でれば生きる幸せ

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