パパ猫

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ショッピングモールに疲れた夕暮れの川面のきらめき美しすぎて

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パパ猫

帰る場所失くした影もあるだろう ただよう盆の空に夕闇

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盆提灯ひとつ灯して寝酒する淋しい雪の降り積む夏夜

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ふと気づく世間にいただくことばかり返さなければ少しずつでも

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口べたの父の瞳はおだやかに私をしかり私をほめた

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くっついていくほう暑くないだろが くっつかれるほう暑いぞ息子

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男女にはならないままで五十年 友と言うのも違う気がして

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曙の涼しい風に混じる秋 空は汽水湖 さば雲浮かぶ

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青空は悲しみの色ほんとうは綺麗な涙で出来ている海

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両親にもらった夏の思い出は遠くにありて褪せることなく

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