パパ猫

パパ猫

西日射す昔ながらのラーメン屋 父子の時間静かに流る

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パパ猫

蝉の声空気震わせ降りそそぐ肌に沁み込むシャワーのようだ

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パパ猫

公園の木陰のベンチは涼やかで このまま風に抱かれていたい

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パパ猫

店先のタヌキの如くあれたなら雨にも笑い風にも笑い

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パパ猫

夏はなぜノスタルジーに浸らせる辛い夏もあったはずなのに

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パパ猫

暑いのは蝉のせいではあらずして思いきり鳴け思いのままに

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パパ猫

街路樹をまっすぐ通る風が来て 葉の揺れゆくは風のスピード

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無人駅夏草の影ゆらめいて柱にひとついるカブトムシ

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羽化したぞ おいらの出番だカブトムシ 眩しい空を飛んでみようか

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パパ猫

夕暮れにゴキブリ殺生した僕を閻魔大王カウントしたか

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