パパ猫

パパ猫

猛暑の日ふいに聞こえた蝉の声 何ためらうかすぐに鳴きやみ

0
パパ猫

悔いないの、私は十分生きたから。旅ゆく君の四十九年

0
パパ猫

夏の雪 悲しみの降るひらひらと積もることなく解けることなく

0
パパ猫

可愛らしパイナップルを切ってゆく香りの色も黄色に満ちて

0
パパ猫

炎天の夏の日射しが地を灼いて陽炎の立つプラチナ色の

0
パパ猫

天空に積乱雲の立ちのぼる質感ずしり真夏の王者

0
パパ猫

白波は懐かしそうに寄せてくる いつか来た浜はるかな時間

0
パパ猫

朧月たなびく雲の細長く夜空を泳ぐリュウグウノツカイ

5
パパ猫

寿命などわからないからこの時を大事にすればいいのにできず

0
パパ猫

夏休みひとりで過ごす一日はすごく長くて泣けてきたっけ

0