パパ猫

パパ猫

歩くことただ嬉しくて笑う子よ 誰もがみんなそうだったのに

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パパ猫

風来れば梢は揺れる順々に緑の渚さざ波の鳴る

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パパ猫

廃屋の小さな庭は夏草の満員電車空へと背伸び

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パパ猫

失点を重ねて泣いても人生にコールドゲームはないのだ前へ

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パパ猫

海猫のくちばしにいる小魚の いのち暴れる力の限り

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パパ猫

一生は旅のようだね死ぬまでの出会いと別れ喜び悲しみ

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パパ猫

黄金虫せめて自然で死なせたく 指でつまんで植え込みに置く

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パパ猫

扇風機 昔と変わらず健気なり 昭和の風の懐かしく吹く

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パパ猫

沖合で生まれた波が辿り着き浜辺で終わる哀しき音よ

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パパ猫

曇天に切れ間ひとすじ伸びていて 空を流れる水色の川

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