パパ猫

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朝まだき静寂だけの公園で松ぼっくりがポトンと落ちた

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ルーティンの朝の家事をしてる間に今日の歯車が回りはじめる

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紫陽花は羨ましいと感じてた 美しいまま散りゆく桜を

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吾子を乗せカエルの遊具ゆらす母 きれいな声でかえるのうたを

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曇天の空から日差し突然に 樹々は慌てて木漏れ日落とす

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人間に戦線布告す唯一の生き物なればあっぱれなる蚊は

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公園の樹々の葉ゆれるをただ眺め 酎ハイレモンとアメリカンドッグ

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沖縄の戦で死んだ祖父の顔におまえは似てると母は微笑み

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今しばし無限の河を流れゆく命あるうち時を旅する

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母の父 写真の一枚残るのみ その名は摩文仁に刻まれたれど

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