パパ猫

パパ猫

強風に敗けて落ちたる木の葉たち道の脇にて息をしている

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パパ猫

まどいぼし惑星に棲むわたくしは惑い生きるを許されており

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パパ猫

線状を戦場と聞くこの耳はせんじょうばかり聞き慣れており

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パパ猫

あなたから吹く風ならば風車私は回る疑いもせず

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パパ猫

今日はもうお休みなさいと幻想のあなたの髪を撫でている夜

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パパ猫

百万の魚も眠る海底で嵐の去るを待ち望む夜

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パパ猫

月あらば託せもしよう恋心 雨降る夜に唇を噛む

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パパ猫

人類の生まれし時から見つめてる月の本音を聞いてもみたし

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パパ猫

雨風の激しく草木も揺れに揺れ怯えているか夕闇迫る

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パパ猫

我が足で歩み来たるも人生の怪しく覚ゆ現在地かな

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