パパ猫

パパ猫

父と母あの日の海ではしゃいでた切なる願いいま込み上げる

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パパ猫

今日もまた新しい朝来てくれた それで上々生きていけるよ

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パパ猫

散る花に交じりて舞うは紋白蝶バトンは渡る命の喜び

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パパ猫

春の雲夕陽の色に染まりゆく優しき人になりたく思う

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パパ猫

今ここで私を包むこの空気紛うことなき空の一部だ

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パパ猫

さえずりの盛んになれば窓の外ジュラ紀の森に囲まれている

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パパ猫

花びらはもはや地面に貼り付きぬ風来たりともぴくともせずに

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パパ猫

公園にまだ帰らないと泣く子いて母は抱き上げ運んでしまう

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パパ猫

公園のベンチに腰を下ろしたら空下りて来て並んで座る

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パパ猫

息止まるポニーテールの君がいた遠い昭和の真夏のプール

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