パパ猫

パパ猫

花びらがビニール傘に貼り付いて味気ない傘かわいい感じ

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パパ猫

音もなく朝は流れて来るものを鳥はさえずり来るを知らせる

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パパ猫

電卓でレシート計算この月も金額分のいのちを食べた

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パパ猫

この桜君と最後に見た桜君も空から見ていてほしい

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パパ猫

君が住む街の名前は何となく君にピッタリ桜新町

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パパ猫

濁流が警戒水位超えたがる ここで泣いたらダメなのだ

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パパ猫

昼と夜は背中合わせの恋だから しばしの逢瀬夕焼け映えて

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パパ猫

住宅地ことこと進む電車から次々よぎる桜を眺め

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パパ猫

わだかまり洗濯槽に放り込む今日は部屋干し乾くだろうか

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パパ猫

見えずともこの水溜まり どれほどの命うごめく 小さな海だ

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