一色凛夏

一色凛夏

押し傷のできた林檎を丁寧に剥いていく音夜はやさしい

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一色凛夏

殺生は無駄にしないという君の家に一応ある殺虫剤

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一色凛夏

駅前のマクドナルドで終わらせるような話か、そうか、了解

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一色凛夏

肌質が似てるからって化粧水貸せるほどまだ友達じゃない

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一色凛夏

背を撫でる手が優しくて今日もまたあなたに何も返せなかった

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一色凛夏

蛇行する水跡ひかる道路には雨の名残りを描く自転車

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一色凛夏

とめ、はねがしっかりしてる教室の後ろに君の「希望」はあって

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