
上原美樹。


あしおとを たてずについて くる月よ 遠くで犬の 鳴き声 ひびく

蒼き空 ただひたすらに あおいゆえ 清々しきも はかなくもあり

思うなら こぶしをあげて 進みゆけ 踏み出せ 一歩 変えよ 常識

アスファルト 草を育てず 熱を溜め 知る人もない 果てぬやまいを

君に問う 群れ 持たず 名前ももたぬ 我が身ゆえ 気持ちに 押され ただ 為すべきと 我は知る むれもたぬ 名前ももたぬ この身には ひとつもできぬ 知らぬ 存ぜぬ

風に乗り 色とりどりの 唐衣 雅楽響かせ 少女ら 舞えよ

きぬまとう まひるのつきは 昨晩の 星との謡(うたい) 今も夢見る

ききみみを たてているのよ むねのおく ひびいてくるの きみのきもちが
