
上原美樹。


さらさらと 竹葉うたう 上空に 名残の雪の 雲のたなびく

うそ ひとつ こぼれ生まれる 波の輪は こころにしみて 我を 揺さぶる

行くあての 決まらぬ旅を 続けたる すべて命は 塞翁が馬

ゆうべ みた ゆめのかけらを だきしめる しろつめぐさの あおぐそら 青

うたたねに なかなかうまく なじめない じぶんにいいね なんでそうなる

化粧(けわい)して 鎧よろしく ドレス着る 誰もがカモに 見える時刻に

よびこまれ 腕絡められ 連れ込まれ 黄泉比良坂 転げ落つ街

恋は泳ぐものと きいて ひねった きんぎょゆえ こいのながれに ながされて たのしみよりも おぼれて終い
