中原鼠栞

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互い来たる死について語る。友よもうよい。もうわかっているから。

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やまのおくにはたしかな青が。どんな昏きも本当は青なのだ

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蝋燭の溶け切る皿に小灰蝶(俳句)

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切符の指紋跡、石炭煙と汽笛それではまたどこかで

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来る者拒まず去る者追わず最期は独りで生きゆくのだろう

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日永来て帷浅縹に染む、コーヒーいかが?じゃあいただくよ。

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凪の街あの寂しげな紙工場、今日は快晴、冬との別れ 

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年あけに買っただるまが隠すBSO風呂を温めなおす

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飛ぶ帽子追ったあなたの背を見てた ぬるい涙とさよならのうた

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無邪気に踊るきみ蒲公英みたいね ふらりふらいや僕のほうかな

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