中原鼠栞

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悔しさに破る涙の乗車券。歩いて帰る歩いて行くから

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こぢんまりとした公園。緑の奥に照る枝と灰の蝶

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眠りざま、頭の端にいる人は涙を誘い死へといざなう

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孤独は初夏を埋め尽くす街を飲み込み僕は僕だと

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やはり夏は良い全てが始まると共に終わることでもあるから

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微風が窓を突き抜け眠る夜、海辺の篝火どうか内緒に

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復讐の方法。1.まず忘れる。2.誰よりも幸せになる。

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20分エレキの弦を換えていた。たどたどしくても俺らしいよな

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叢に沈む名の無い私小説しばらく読んで元に戻した

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青模様スーツの僕らは同じ顔ホームに行き交う一部になって

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