六厩めれう

六厩めれう

窓よ窓 人間になど媚びるから嵌められもする殺されもする

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六厩めれう

広告があふれるような朝刊を読む花束と祖父は語りき

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六厩めれう

あやふやな記憶のままに渡り切る橋のたもとに咲く立葵

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六厩めれう

そこからは先へと行けぬエゾシカがしんと見つめている応接間

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六厩めれう

この町に共鳴できぬわれのため処方されたる音なき音叉

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六厩めれう

薔薇の花摘まれてのちの明るさを支えておりぬ暗緑の茎

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