宵闇

宵闇

山々は緑雨の佇まいみせて空の青にも食い込んでいる

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宵闇

愉しみを不可解な闇に探すよりハッキリしていていい大空だ

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宵闇

明るい空だ青には程遠いほどの雨を心の中に残して

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宵闇

痣ができたみたいに見えるなこの地図は雨はどこまでも透明なまま

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宵闇

幾つもの鏡を割った向こうには傷だらけの自分がいる(投影?)

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宵闇

素振りさえ見せないものをこの雨はやはりクリアな空から来ている

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宵闇

珈琲の芳香を夜に置いておく静かに一人飲み下せるため

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宵闇

君にとっちゃ噂は真実でしかないんだろうな、優しい嘘だけど。

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宵闇

月翳るほどに闇雲よ花のため誰も冷静になれなかった

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宵闇

大風の吹いた柳の下には水溜りがあり月を閉じ込めている

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