宵闇

宵闇

花のなか虫の埋まって出てこない母を求めているかとも思う

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宵闇

今ハイになれば夜に酔うゆっくりと車輪を回す日常がいい

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宵闇

眠たさに瞼閉ざせば帳降りきれいな宇宙(そら)の音などききたい

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宵闇

透明な志望理由もあり夜にきれいな星の光見るため

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宵闇

樹々の葉はきれいな涙を流してく雨重ねても襲衣として

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宵闇

鏡にかけるシャワーの水はファンタジー拭いても拭いても拭えぬ”わたし”

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宵闇

空の塵流し流して蒼とする長雨の部屋1区間にて

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宵闇

初夏蒼い血脈沸き立つ手の甲はヒンヤリと部屋に撫でられている

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宵闇

急かずとも空にはあなた達しかいない天使さんと見紛う蝶よ

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宵闇

すうと草の老樹の枝に芽生えつつ命をつなぐリレーみたいだ

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