宵闇

宵闇

失った花を探してゆく蝶の漆黒の羽の空に瞬く

2
宵闇

“当たり前”押しつけ嗤う空虚さがあなたの答え無視して歩く

0
宵闇

AIと会話するのはつまるところ月に向かっている気もする

0
宵闇

露垂れる草木も空もしんみりとこんな時はごま豆腐が食べたい

0
宵闇

明日は何を詠むのだろうと想い詠むうちに今日などになってしまった

0
宵闇

世界にもセピア色などあったのだアーケード下の商店街は

0
宵闇

この星の住所は海というように雨が幾度も幾度も来る

0
宵闇

ツイッター“蜩”の垢は凍結しあの星などにいないだろうか

0
宵闇

月は見えぬ人の気配は熱帯びて宵の居酒屋に満ちていたり(通りすがり)

0
宵闇

バックミラー蒼い緑のするすると醸成される思い出の小瓶

0