山田杜魚

山田杜魚

たぶん君の悲しき玩具となるためにこの世に生まれて来たのだ僕は

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山田杜魚

おれたちは眠る  初めておれたちが番いとなりし夏の浜辺で

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山田杜魚

これはつまり花の骸か主なき部屋に吊られたドライフラワー

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山田杜魚

火曜日は燃えるゴミの日赤き柄の歯ブラシと化粧ポーチ捨てやう

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山田杜魚

「腹減った、飯でもどうだい?」白やぎの黒やぎ宛の最初の手紙

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山田杜魚

仄(ほの)あをき灯(あかり)の部屋に二人きり黙り込むとき深海になる

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山田杜魚

百四十五せんちめんたるはつ戀は背のびをしてもとどかざりけり

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