平見翠玉

平見翠玉

地元の駅へ迎えに来た父仕事帰りの身体におが屑

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平見翠玉

朝咲く朝顔と夕に咲く夕顔は種も顔も時間も違う

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平見翠玉

母なる大地と父なる海とのんびりと泳ぐ魚になりたい

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平見翠玉

次々と庭に咲く薔薇と菊個々の色のように私は咲きたい

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平見翠玉

三十年前私はその人の気持ちを受け入れられなかった

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平見翠玉

もう居ない父の髪の毛切ることのないシザーよ永遠の人

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平見翠玉

ラジオで相撲中継聴いては天国の父と交信する

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平見翠玉

夕暮れと共に現る夕霧よまた今日も君に会えたね

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平見翠玉

朝霧は朝日と共に消えてゆく明日の朝もまた会おうよ

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平見翠玉

折り紙に長生きしてと言葉添えいつの間に君成長する

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