平見翠玉

平見翠玉

白装束菅笠草履に杖死出の旅立ち白鷺伴に

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平見翠玉

朝の時間奥伊勢の冷え湖(うみ)に浮かぶ三州の川の渡し舟

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務め終え天国へ向かう貴方を天国は待っていてくれる

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平見翠玉

父去りし我が家にも年は暮れ年は明ける時は流れる

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平見翠玉

夢の中の父は若くて私と二人で川で泳いでいるよ

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言いたいことを言えずに泣いていたあの頃の私今は何処にいる

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平見翠玉

父のオムツを替えし日々今はもう遠い思い出の彼方にあり

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平見翠玉

泣いても地球は廻る辛く悲しい夜でもいつかは明ける

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平見翠玉

石ころは冷たく何も語りはしないされど優しさは伝わってくる

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平見翠玉

介護職これまでの集大成全てが今に繋がる

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