平見翠玉

平見翠玉

少女の日々は不安でいつもそばに中也の詩があり友としていた

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平見翠玉

それまでの馴染みの世界薄皮1枚隔てた向こう側へ

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平見翠玉

長い禍でマスクとは手作りできると知らされた裁縫下手

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平見翠玉

優しさは沈黙優しさはセピア色優しさは水彩画

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平見翠玉

空の上には何がある無限の宇宙人類の夢と希望あり

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平見翠玉

ダイヤルプッシュポンスマートフォン時の流れにたゆとう木の葉

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平見翠玉

薔薇の蕾鹿に食べられトマトの実鳥にたべられ野生の強さ

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平見翠玉

戦時中祖父は我が子に兎の肉を焼いて与え命貰う

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平見翠玉

里山の兎追うてはみたけれども追いつけない兎の世界

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平見翠玉

流れる雲よ何処へと行くのか地平の果て思いを乗せて

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