平見翠玉

平見翠玉

学校の近くの茶房十七の私初めてクレープ食べた

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平見翠玉

川原で独り泣く君川が見ていた葦が見ていた風が見ていた

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平見翠玉

この道を選びこの道を捨てる悲しみから喜び生まれる

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平見翠玉

春沈丁花夏梔子秋金木犀冬雪花香りを運ぶ

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平見翠玉

もし永遠があるならばこの一時を心に留めておこう

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平見翠玉

君と歩いたこの道を今は独りで歩いてく懐かし風景

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平見翠玉

やじろべえのようにユラユラ揺れる生きることは不安定なり

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平見翠玉

悔しさに凭れて見上げた夜空月は見ている優しい顔で

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平見翠玉

境界も私も解き放して星々のよに輝いていく

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平見翠玉

焼いたパン載せた皿には欠片ありてご苦労さまとゴミ置き場に出す

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