
木村槿


玄関にスニーカーを脱ぎ散らかしてひとりが好きなわたしが混んでる

感情はあふれだすもの花屋にはかなしいもうれしいも売ってる

ふるさとに置いてきたぼくの抜け殻は魚の餌になっただろうか

チョコバニラストロベリーの3択が疲れたひとにちょうどいいのだ

乱反射したよろこびが町じゅうをめぐって春がやってきました

この門をくぐったらってぼくは言うきみはそれでもいいねって言う

海色の空、空色の海いつも遠くで見ていてくれるあのひと

ウィルキンソン、そのままずっと歌っててわたしがねむるまでそばにいて
