海紀亜 海紀亜
海紀亜
海紀亜 切り取った言葉はみんな嘘になる「早く私を忘れてください」
海紀亜 育てても冬を越せない恋だった 何度詠っても夏は還らず
海紀亜 オリオンは誰よりも高く歌ってる 右肩を失くすことも知らずに
海紀亜 駅前のイルミネーションを横目に 白く溢れて消えた「寒いね」
海紀亜 ほんとうは好きじゃなかったと百億回唱えれば本当になりますか
海紀亜 学校に行けない平日の昼前 ララレミラミレラ雲は流れて
海紀亜 北を指す星から目を逸らした海が端から砕けるのを聞いている
海紀亜 もう失ったのだと言い聞かせるように 指が千切れる程ヴィブラート
海紀亜 