
海紀亜


天井に罪悪感が張り付いて 泣かない私をじっと見ている

楽譜通り鍵盤をなぞる指はただ あなたの声を掻き消したくて

いつの日か終わりにしよう その「いつか」が 今日になっただけ。それだけなんだ。

今晩はあなたの声が聞けなくて 安直すぎるだろうけど「寂しい」

あなたから通知が2件 開かずに幸せを噛みしめている夜

あなたには私ひとりじゃ足りなくて 何を犠牲にすればいいですか

耳の縁で 空気は渦を巻いていて 自転車が離陸しそうな朝だ

今もまだ足りないものを探していて きっと誰もが何かの代わり
