海紀亜

海紀亜

この心は噛んだらジャリッと音がして 鉱物の味がするのだろうか

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海紀亜

天井に罪悪感が張り付いて 泣かない私をじっと見ている

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海紀亜

楽譜通り鍵盤をなぞる指はただ あなたの声を掻き消したくて

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海紀亜

いつの日か終わりにしよう その「いつか」が 今日になっただけ。それだけなんだ。

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海紀亜

今晩はあなたの声が聞けなくて 安直すぎるだろうけど「寂しい」

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海紀亜

あなたから通知が2件 開かずに幸せを噛みしめている夜

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海紀亜

あなたには私ひとりじゃ足りなくて 何を犠牲にすればいいですか

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海紀亜

耳の縁で 空気は渦を巻いていて 自転車が離陸しそうな朝だ

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海紀亜

今もまだ足りないものを探していて きっと誰もが何かの代わり

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海紀亜

木漏れ日のようなピアノをきいている 背中合わせに眠る二人は

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