澄水

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ラーフラよ覚り切れない私にも息子があって旬平という(ラーフラ(ラゴラ)=障碍の意、釈尊の実子)

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澄水

朝ぼらけ二十八日頃の月小鳥の声に耳を澄まして

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澄水

我が生は大海に落つ雨のごと一粒なれど美しくあれ

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澄水

池となる無数の雨が落ちている空と大地を行ったり来たり

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澄水

水溜まり一粒の雨落ちたれば輪紋広がる波がうまれる

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澄水

月もよし雨もよきかな晴れようと降っていようと今宵よろしく(能楽 雨月)

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澄水

雨が降る激しい雨が頭上から誰の上にも降ってくるなり

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澄水

美しい春の雨降る草に木に大地に浸みて我らも飲んで

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澄水

風が吹く春一番かベランダで日向ぼこする雀啼くなり

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澄水

色づいて夏蜜柑かな鈴成りの剥いて食べれば酸っぱさまさる

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