澄水

澄水

弥陀の舟苦海を渡る大舟で楽に浄土へ送ってくれる

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澄水

寒に入りごくごく飲めば滲み通る水の美味しい季節となった

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澄水

この枕膝枕かも一人寝の君だけがただ心の光

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澄水

恋をして今宵夢路で君と逢う現れてくれ枕抱えて

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澄水

星屑の煌めく下で眠りたりお休みなさい我ら星の子

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澄水

人生は夢のごとしと春の夜の往生すなば恋せよ乙女

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澄水

遠く鳴る踏切の音小さくて春近づきぬ電車が通る

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澄水

人はいさ心は知らぬ古里は草にも木にも百の花咲く

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澄水

砂浜にぽつんと座り海を見る君が誰だか知らないけれど

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澄水

春の海のたりのたりと打ち寄せて浜辺を歩く一人ぼっちで

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