 甘森太一
            甘森太一    甘森太一
 甘森太一
            甘森太一     甘森太一
            甘森太一    ブレーキのほとんど効かない自転車で下るみたいな恋だってする
 甘森太一
            甘森太一    初デートに富士急ハイランドのきっと心尽くしとしての絶叫
 甘森太一
            甘森太一    ねえセクシャルバイオレットNo.1 あなたの夢にいっちょ噛ませて
 甘森太一
            甘森太一    階段の子らの足音軽くなる五線譜跳ねる音符のように
 甘森太一
            甘森太一    「きりつ、れい、ちゃくせき、おはよーございます」とりどり光を湛える蕾
 甘森太一
            甘森太一    〈おしとやかマシーン〉か私 会議中なにも言わずに微笑んでいて
 甘森太一
            甘森太一    山盛りのポテトは萎びて薄暗い実家の風呂場になめくじ二匹
 甘森太一
            甘森太一    短歌では嘘もつくけど短歌には嘘をつかない 愛されもしたい
 甘森太一
            甘森太一    