
破 調


逃げてきた 思えばいつも 避けてきた ぶつかる事も かかわる事も

ラジオから 流れたメロディ 懐かしく 嬉しいような 哀しいような

夢見月 淡雪降ると 思い出す 後ろ姿よ 消え行く影よ

人生の 晩秋迎え 金も無く ベタ凪、一人 ラーメン啜る

真実を 教えろ見せろと 騒ぐ人 見ようともせず 聞こうともせず

人は今 滅びの道へ 口閉ざし 耳を塞いで 瞳を閉じて

滔々と 流るる星の 行く末に 一縷の望み 重ね合わせて

こんな雨 降る夜は、貴方 側にいて 飲んで酔わせて 優しく抱いて
