秋吉諄

秋吉諄

なにもかも言うことなくて蓮華草 風に吹かれるままに頷く

0
秋吉諄

咲いている杏の花を見てきみが桜と言えば桜になるのだ

0
秋吉諄

どの花も色とりどりに咲いていて花になれないわたしは無色

0
秋吉諄

白状をします 手折った花すべて戯れでした愛されたかった

0
秋吉諄

花束をください すぐに枯らしたら俺はかなしい人になれるか

0
秋吉諄

泣かないでほしくて渡す花束の入手法は言えないけれど

0
秋吉諄

徒花は咲かなかった ああ、さらば合わなかった新たなあなた

0
秋吉諄

あまやかな花束は罠だったから泣かなかったわ、ただ邪魔だった

0
秋吉諄

幻想は幻想だからうつくしい 造花を水に生けるむなしさ

0
秋吉諄

花は散る鏡は割れる戻らないものは戻らないから綺麗だ

0
タイトルとURLをコピーしました